デジカメ日記:ロサンゼルス生活

updated 2006 Jan.19 
ロス生まれのいずみが、地元ならではの生活の様子を極めて個人的な
デジカメ日記として現地からお届けします。
文・写真/いずみ

vol.24 オールド・トーランス

 先日、この“Cashari!”を訪問された方からメールをいただきました。何年か前にロスに留学してたことがあるそうで、このLA日記を見てロスを懐かしく感じてらっしゃるそうです。

 昔住んでたところの風景がすごく恋しくなる気持ち、わかります! 私も時々、「大阪のなんばは、今どんな感じかな〜?」って 気になったりしますよ。
テレビで大阪が出ると、つい食い入るように見てしまうし。

 特にどこを取り上げてほしいかその方に尋ねたところ「Old Torrance !(オールド・トーランス)」という返事が返ってきたので、早速リクエストにお応えしたいと思います。

角にある Flower Shop。

色あせたおもちゃ。

日本のサロンもあります。

 そういえば、Torrance にはかれこれ十年以上住んでるけど Old Torrance をじっくり散策したことってあまりなかったな〜と思い、ちょっとワクワクしながら行ってきました。

 正式には Old Downtown Torrance というこの一画は、Torrance Blvd から Sartori(サルトリ)という小さな道を入ると出てくる、一見見過ごされそうなところに位置する商店街です。

 この OldTorrance の地域に入ると、建物の雰囲気やお店の並びなどが一変して“オールティーズ”になるんです。明らかにTorrance の他の区域とは何かが違う。 古くからの小売店が並ぶ商店街で、Torrance の下町という感じでしょうか。

 普段はちょっとした距離でもクルマで移動してしまうんだけど、せっかくなので車を止めて少し歩いて散策することにしました。

 商店街を歩いていてよく目に入ってきたのは“Antique”の文字。中にはアンティークというより“リサイクルショップ”に近いようなお店もあったけど…。

  そのほかにもフシギな雰囲気をかもし出しているセレクトショップや サロン、おもちゃ屋、鍵屋、などなどいろんな店が並んでいます。

 しばらく歩いていて気づいたんですけど、どこの店をのぞいても、どこの道を歩いても人が少ない! 平日のせいなのか、それにしても静かでした。 これで経営が成り立つのか? なんて余計な心配までするほどです。

 でも、その後に入ったお店でなんとなく気づいたこともあったんです。 一軒の靴屋に入ったら、店員さんがいかにもやる気のなさそうな態度で「見てってね〜」と声をかけてくれました。(もちろん、英語で)

アンティーク・ショップ。


アンティークなランプと食器。

 店の奥に足を運ぶと、そこには箱から出されてもいない靴が所狭しと積み上げられていました。よく見るとサイズ毎に分けられてるだけで、置いてあるブランドはバラバラ。 店員さんの話によると、いろんな店で売れ残った品を買い取って安く売ってるのだとか。中にはプラダの靴が7割引くらいになってたりする。かと思うと 一足$5くらいの価値しかない靴もあったりでてんでまとまりがありません…。

 おまけにすべて箱に入ってるから、お客さんはいちいち箱から出してデザインを見ないと いけないという状態。とりあえず2,3箱開けてみるけど、ホントに開けてみないと何が出てくるかわからない。この中から気に入るものを探すのは至難の業!

 途方に暮れていると店員さんが、「何か探してるの?」と聞いてきたからとりあえず「VANSはある?」って言ってみました。

 すると店員さんはお店の隅から隅まで探し回ってくれて、あの陳列の仕方じゃ見つけられないのも当然だけど、店員さんもどこに何があるか把握できない状態で 商売してるそのテキトーさがなんか段々と好きになってきちゃいました。

 店員さんも最後は自分の話をしてくれて、とても気さくな人ということが判明。 きっと元から商売目的でやってるんじゃなくて、あくまでも“趣味”なのかなとも思えました。

 そういえば、友達が昔この Old Torrance 内のセレクトショップで バイトしてた時も、店主は商売というよりは趣味でやってると言ってたようです。だからお客がほとんど来なくてもあまり気にしないのだとか。

 確かに、いろんなお店を覗いてると長年の“常連さん”風の人と店員さんが交流を楽しんでる様子がうかがえます。 長年利用してる人のため、店を知ってて足を運んでくれる人のため、そういう人との交流を楽しむためにお店を続けてるんだろうなぁ、と勝手に結論したわけで。 ちがうかもしれないけど、まぁ、いわゆる下町ですからね。きっとそういう部分もあるでしょう。初めは少し戸惑うけど、あの寂れた感じが妙に心地よくなってくるから不思議です。

電話帳で抑えてるあたりが
テキトーでいい。


とにかくすごい靴の数!
プラダとかの掘り出しものも。

ブルーのドレスが目を引きます。

 


 さびれてはいるけど、この Old Torrance 内には、けっこう美味しくて評判の食べ物屋さんもあるんです。

  まず日本食では“いちみ庵”というそば屋があります。何度か行ったけど、安いワリにすごく美味しい! お昼には日本人のサラリーマンがけっこう立ち寄るみたいでけっこう並ぶこともあるようです。
そば屋の隣にはアイス屋さん。

懐かしい、“難波”の文字、発見!!

 その左隣にあるパン屋さんもけっこう美味しいし、右隣にあるアイスクリーム屋もちょっと気になります。 他にも日本のサンドイッチ屋さんがあって、すごく美味しいとこれまた評判。 アンティークショップ巡りをしておなかが空いたら、ソッコーどこかに食べに行けるので意外に便利かもしれないですね 。

 こうして見ると、知ってるようで知らない地元ってけっこうあるもんですね。 遠出もいいけど、たまには車から降りて知らない Torrance の街を散策してみるのも楽しいかな、と思えた一日でした。

 少し季節外れになりますが、先月末に行ってきた LongBeach の Naples(ネイプルズ)をご紹介します。

 私も初めて連れていってもらったのですが、Naples というのは LongBeach の南部に位置する小さな小さな島。 ここのコミュニティー一帯、とても高級な住宅地になってるんですが、ここの家がなんともオシャレ!

  一軒一軒つくりがすべて異なってて、この時期以外でも観に来る観光客がいるとか。 そしてこの島の周りには川が流れていて、すべての家のデッキからボートに乗れるというなんともうらやましい設計になってるんです!

ラブリーです!

この家、相当気合入ってます。
ご主人の趣味らしい。
ジェットコースターも走ってます!

 年末にこの Naples を見学に行きましたが、すべての家にはユニークなイルミネーションが施されていました。見学に来てる観光客の多くは大人だったので、 ちょっと雰囲気を味わいたい方にはぴったり。 横の川をゴンドラが通って、歌唄いが綺麗なメロディーを奏でていて、なんとも言えない雰囲気でした。

 家の人たちは、観光客が家を見られようがお構いなし。毎度の事で慣れてるのかもしれないけど、ほとんどの家はガラス張りで家の中も丸見え。 どの家もおしゃれなので、むしろそれを"披露”してるという感じ。 家の中で団欒を楽しむ家族や庭でお酒を楽しむ夫婦など、見ているだけで温かい気持ちになる光景でした。

 LongBeach というと QueenMary 号などで有名ですが、こういう隠れスポットを楽しむのも良いかもしれませんね!  特に12月はイルミネーションがとても綺麗なので絶対オススメです!

Naples情報:http://www.stockteam.com/naples.html
ゴンドラ情報:http://www.gondolagetawayinc.com/

いずみ
アメリカ生まれのアメリカ育ち、写真の勉強のため2年間大阪に滞在。現在は帰国、ロサンゼルス地区トーランス市に住む。
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