デジカメ日記:ロサンゼルス生活

updated 2007 Apr. 1 
ロス生まれのいずみが、地元ならではの生活の様子を極めて個人的な
デジカメ日記として現地からお届けします。
文・写真/いずみ

vol.30 新生活

 最近、私の生活に大きな変化がありました。

 1月のとある日、友だちと妹の三人で話していた時のこと。
友達は、今いるホームステイの契約が切れるというので次に移れる家を探しているとのこと。そして私と妹はそれぞれ、密かに実家を出る計画を練っていたことが判明したのです。
 実は私も今まで何度となく家を出ようと思っていたものの、なかなかキッカケがなかったり、ルームメイトが決まらず機会がありませんでした。それが今回は、お互いのタイミングがバッチリ合って、「だったら3人で暮らそう!」ということになったのです。

 そうと決まればさっそくアパート探し!
 三人で手分けして、ネットや新聞の情報を漁ったり、実際に車で市内を回って「FOR RENT」の看板を探す日々が続きました。
 と、早くも難関が…。 
最近のロスでの賃貸事情は厳しく、特に私たちの住んでいるトーランス市は特に年々家賃があがっているのです。以前から話は聞いてたけど、いざ調べてみると予想以上に高かったのです…。

  安いところに住もうと思ったら隣のガーデナ市か、もっと治安の悪いところに行くしかない。アメリカはお金で安全を買う国だから、治安を取るか、安さを取るか、といった選択になってくるんです。

  どうせなら安くて便利なところがいいけど、女三人ということを考えると、治安の面ではあまり妥協もできません。というのは、キケンなところは本当に危険ですからね〜。

 でも、治安に関して「良い」「悪い」っていう情報は物件情報には載ってません。そこに長年住んでる人なら住所を見て、だいたいの治安状況はわかるんですけどね。

 日本から来る留学生なんかは、そういう治安事情を知らないので、「安いから」という理由だけでアパートを決めちゃう子もいて、地元の人からしたら「そんな所に女の子一人で住んでるなんて危ない!」て思っちゃうこともあります。まぁ、私も日本での留学中に住んでいたところは、地元の人たちに心配されるような場所でしたけど…。(^^;

 それとこっちは新学期は9月なので、卒業シーズンの6月〜9月にかけてはけっこう引越しが多くて、物件の入れ替わりが活発になります。



ちょっと懐かしい雰囲気のお店が並んでます。

アパート周辺は古い町並みっぽい建物が並んでます。
 アパート巡りをする前に3人で話し合った結果、決めた予算は2BED(2LDK)で$1200 。でも、どこを探しても最低$1300 はする。高いところは$1500 を超えるところも…。でも本当に、そんなとこ誰が借りるんだか。

 早くも意気消沈していた矢先の事、ふとネットの物件情報を見ていたら、「トーランス市内2BED$1100」なんていう素敵な広告が!!(ちなみにアパート探しは、「The Daily Breeze」がお勧め!)

 日本でアパート暮らししてる人からしたら、ちょっと高いように聞こえるかもしれないけど、このトーランス市でこの値段はまずないんですよ〜。(><)

 善は急げで仕事中にも関わらず、職場の人たちの応援と理解のもと、すぐに抜け出して物件を見に行くことに。(^^;
日本では考えられないと思いますけど、こういう時こっちの人って快く応援してくれるから有り難いんですよね…。

 そして、仕事場から10分ほどクルマで走ると目的の物件がありました。値段も値段だし、正直あまり期待できないな…、って思っていたけど、アパートのマネージャーにさっそく部屋を見せてもらうと意外や意外! 広くてしかもキレイ! なんでここが$1100なの?! とかなり疑問…。

 しかも、そのアパートの部屋の作りを見た瞬間、「まさに私たちのためにあるアパートだ!」と思いました。

 私たちは3人。でも予算上、2BEDのアパートしか無理。という事は、必然的に二人は寝室、一人はリビングということになる。そうなると、プライバシーを保てる作りになっていないと難しいんですね。

 でもそのアパートは、2階建てになっていて、2階に寝室が二つ。そして一階にリビング、と分かれているんです。というわけで、3人で2BEDのアパートで一番心配だったプライバシーの問題も、これでクリア。

 安くて治安も良く、おまけにプライバシーもあるアパート。こんないい物件は他にないと思い、即決めました。
中はこんな感じです。

NoPetなのにも関わらず、玄関外で堂々とインコを飼う住人も。

シミュレーション…。

なんと2階にあがる階段が。

小さいけど一応ランドリー室もついてます。


 というわけで、はれて2月から新生活が始まりました。

 日本だとデパートへ行くと、「新生活セット」なんていう便利な家具一式が売ってたりしますけど、アメリカはそんな気の利いたものは無いので、あちこちお店を回って買い揃えないといけないんです。

 家具は、日本にも出店している IKEA が安くておすすめ。家具をはじめ様々な生活用品がお手ごろな値段で売ってます。

 あとは、「びびなび」などの情報交換サイトを毎日チェックしたり、日系スーパーの掲示板を見て引越しセールを探したり、という感じです。
 ロスは留学生や駐在の方が多い分、帰国セールというのも常にやってます。何か目ぼしいものがあればすぐに連絡! 引越しの日が迫っているため、驚異的な値段で売り払っているケースもあるので毎日のチェックは欠かせません!

 そんな感じで3人で手分けして探した結果、また電化製品などは知り合いから譲ってもらったので生活必需品はあっという間に揃えることができました。

  新生活は何かと大変ですけど、こういう物を揃えていく過程ほど楽しいものはないですよね。安くていいものが買えるとちょっと嬉しいし(^^;
IKEAの食器は、セットでこの値段!

マグカップは、50セント!

 なにはともあれ、新生活が始まってから早一ヶ月が経ちますが、ようやく落ち着きつつあります。

 それはそうと、新生活の事で最近日本の方と話していて感じたんですが、実家を出るという事に対する見方や捕らえ方って、アメリカと日本ではちょっと違うのかなと感じました。

 日本では、社会人になったら家を出て自活する人が多いですけど、中にはずっと実家に住んでる人も居る。人によって見方は多少異なるかもしれないですけど、どちらかというと日本は世間一般的に「ずっと実家に住んでる=自活していない、親のすねをかじっている」と見られがちのような気がします。

 日本人は特に世間体を気する傾向が強いので、いつまでも親と住んでいるというと、どこか引け目を感じていたり、周りの目が気になる人が多いんじゃないでしょうか。

 こちらはというと、職場の人なんかと話していても気付いたのですが、親と住んでる、もしくは実家に住んでるという社会人は珍しくありません。もちろん、それには家賃が高くなっているために経済的に支えあうため、など様々な事情ゆえにですけど。

 基本的にアメリカ人は周りの目は気にせず、他人の私的な事に干渉しない人が多いので、引け目を感じている人もいないし、誰かがそうだからと言って口を挟む人もいないですね。どちらがいいのかは分からないですけど、事情が許すのなら実家を出て生活してみるのも、経験として悪くないですよね。

いずみ
アメリカ生まれのアメリカ育ち、写真の勉強のため2年間大阪に滞在。現在は帰国、ロサンゼルス地区トーランス市に住む。
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