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Paint Shop Pro Studio
簡単な操作で画像修整が可能

デジタルカメラでは、常に最適な環境で撮影できるとは限らない。天気やその場の状況によって、やむを得ず暗くなったり余計な物が写り込んでしまうこともよくある。そこで画像修整が必要になるが、Studio では簡単なステップで最適な結果が得られるように設計されている。
ここではそのいくつかを見ていこう。



複数の修整コマンドを一気に実行。
自動修整コマンド
画像を最適な明るさ、色に調整するには多くの場合、複数の機能を実行する必要があり、最適な結果を判断するにはある程度の経験も必要だ。 Studio に搭載された「自動修整」は、一度の操作で [カラー バランス][コントラスト][鮮やかさ][フォーカス][シャープネス][輪郭以外をぼかす ]の6 種類の画像修整処理をまとめて実行するので、初心者でも良好な結果が得られ、修整にかかる時間を短縮することができる。


数値入力でも補正できる。

傾き補正ツール
スキャナーで写真原稿を入力する際に、注意していてもわずかに傾きが生じてしまうことがある。そのような微妙な角度の補正には傾き補正ツールを使う。 傾き補正ツールで表示されるガイドラインを画像内の水平線など、本来水平であるべき部分に角度を合わせてダブルクリックすると、角度を補正し回転しする。数値を入力して回転角度を決めることもできる。ただし、補正状態は実行しないと確認できないので、できれば操作中にプレビューできれば、より便利だろう。


その他、明暗の調整には暗い部分だけを明るくできるフィル フラッシュフィルタ、明るすぎる部分を暗くできるバックライト フィルタ、ストロボ発光時の人や動物の「赤目」を取り除く除くことができる赤目修整ツール、遠近の歪みを補正できる遠近補正ツールなどがある。
赤目修整ツールは上からカラーコンタクトを重ねるような要領で、瞳のサイズや色合いなどを選択してアクアやブルーの瞳にかえることもできる。それら細かい調整ができるのは面白いが、反面、赤目を取るだけに使うには手間がかかりすぎるので、ワンタッチで赤味だけ除去できるような手軽さも欲しいところだ。


逆光で暗くなった部分だけ明るく修整。

サイズを合わせて色の適用度も調整可能だが、手間がかかる場合も。

 

デジカメ写真だけじゃない、古い写真も復元できる

デジタルカメラで撮影され、データとして保存していれば色あせなどの劣化を気にする必要はないが、過去にフィルム撮影されて長期間保管されたプリント写真は色あせなどの劣化が避けられない。保管環境によっては折れやキズなどが付いていることもある。Studio を使えば、それら時間の経過によりダメージを受けた写真もオリジナルに近い状態に蘇らせることができる。



キズをドラッグするだけで復元できる。
スクラッチ除去ツール
キズが付いた古い写真の修復にはスクラッチ除去ツールが有効だ。キズの大きさに応じてサイズ調整が可能なスクラッチ除去ツールで、修復したいキズをなぞるようにドラッグするだけで元の写真の状態に復元することができる。仕組みとしてはドラッグした周囲の画像をキズ部分に複製して隠すので、写真が極端に破れたり、穴が空いて画像が欠落している場合の復元には限界がある。


色あせた写真も鮮やかに復元可能。
色あせ修整フィルタ
光に当たらないようにアルバムに閉じていても、古い写真に色あせはつきものだ。Studio では修整量を数値で調整し、補正具合の変化を画面でリアルタイムに確認しながら実行できる。

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