デジカメプリントに最適なプリンター選び

ひとくちにプリンターといってもプリント方式や目的によって様々な種類がラインナップされています。
現在、家庭用として主流なのが小さなインクの粒を吹き付けるタイプのインクジェットプリンタで、微細なインク粒で粒状感も感じさせない仕上がりが得られます。
また、パソコンがなくてもメモリーカードやデジタルカメラと繋いでダイレクトにプリントできるタイプもあるので自分の環境に応じたプリントを選びましょう。

高品位な写真画質を実現するインクジェットプリンター

プリント、スキャナー、コピーで遊べるオールインワンプリンター

現在、プリンターの中でも最も人気なのが、プリンターにスキャナー、コピー機などの機能が備わった複合プリンターです。パソコンからのプリントはもちろん、メモリーカードスロットや液晶モニターを搭載している機種もあり、メモリーカードからの直接プリントやUSBケーブルでデジカメと繋いでプリントできるタイプがほとんどです。
複数の機能を持ち合わせているので、本体サイズが大きめですが、プリンター、スキャナー、コピー機を複数設置するのに比べれば圧倒的に場所を取りません。
他にもファクス、ネットワーク機能を備えたタイプや手描き文字を合成できるタイプもあります。

7色インクで高品位な写真プリントが可能、4800dpiの高精細CCDスキャナを搭載し、35mmフィルムスキャンもできる複合プリンター キヤノン PIXUS MP960

シンプルながら価格や高画質にこだわる単機能プリンター

複合プリンターに押され気味のプリント機能のみの単機能プリンターですが、機能がシンプルなぶん価格が低く抑えられていたり、5〜8色インクで画質にこだわるなど負けてはいません。
価格が低いタイプでは店頭価格が8,000円前後のものもあり、インクボトルを買い換えるのとほとんど変わらないリーズナブルなものもあります。反面、インクボトルが一体でインクの交換にムダが出る場合もあります。
逆にインクボトルは独立で、色数を増やして微妙な色合いの表現を可能とした高画質タイプも、根強い人気があります。

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最高解像度4800×1200dpi ながら、10,000円以下で購入できるインクジェットプリンター キヤノン PIXUS iP2500

デジカメ写真プリントに特化したコンパクトプリンター

デジカメ写真のプリントがメインであれば、あえてA4サイズまでプリントできるプリンターを購入する必要はないでしょう。メモリカードスロットを持つプリンターならメモリーカードから直接プリントすることが可能で、プリンター、デジタルカメラの双方の互換性も心配ありません。
赤外線通信(IrDA)に対応したカメラ付き携帯電話から、ワイヤレスでプリントできるプリンターもあります。
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赤外線通信(IrDA)に対応、直感操作の「イージースクロールホイール」を採用し、2.4型液晶モニター搭載で画面に表示された手順に従って簡単にプリントできる キヤノン PIXUS mini260

インクを使わない高画質プリンターもある

インクの粒状感がない昇華型プリンター

昇華型プリンターはサーマルプリンターとも呼ばれ、インクにCMYKのシートが繋がった専用インクシートを利用しています。印刷の際には各色のシートに熱が加わり用紙に転写されます。昇華方式のインクの色数は4色でインクジェットに比べると少なく感じますが、各色のシートは透明度があり4色が重なり合うことで微妙な色の違いを表現しています。
インクシートはもともとインクの粒ではないので、仕上がりに粒状感は全くありません。 またインクが液体ではないので、耐水性、耐光性に優れています。
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2.4型液晶モニター搭載、マイカラー、赤目補正、トリミングなどの画像編集のほか、カメラ付き携帯電話から赤外線通信による印刷も可能なコンパクトプリンター キヤノン SELPHY CP750

一粒で2度、3度おいしい複合プリンター

プリントと CD-R にバックアップができる複合タイプ

「プリントしたい、保存もしたい、でもパソコンがない」という状況に最適な、メモリーカードからのダイレクトプリントの他、CD-R、DVD-R への書き込みや CD-R、DVD-R に保存されている画像をプリントできる機能を持つ複合プリンターがあります。テンプレートが用意されポストカード、シールプリント制作などの編集機能を備えた機種もあります。
フジフイルム NX-800M [FinePix Memory Printer
4スロット、19タイプのメモリカードに対応、2.5型カラー液晶で写真を見ながらプリントできる エプソン カラリオ ミー E-700

必要十分な性能を持つ、目的を絞った専用プリンター

結婚・出産・引越し報告や年賀状作りに最適、宛名・文面も印刷できる

「プリンターは年末にもっとも売れる」といわれるくらい年賀状づくりのためにプリンターを購入する方も多いと思います。
そこで、 パソコンや年賀状作成ソフトがなくても、写真入り年賀状を作ることができるプリンターもあるのです。各種メモリーカードから画像の読み込みが可能で、ハガキ以外にも L 判サイズやフチなし写真プリント、インデックスプリントもできるので、このプリンター1台で十分な場合もあるでしょう。
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はがきの宛名・文面や、デジタルカメラの写真を、パソコンを使わずに印刷できるデジタル写真プリンター カシオ プリン写ル PCP-120
消耗品のランニングコストもポイント
数年前に比べるとプリンター本体の価格は下がる傾向にありますが、インクや専用紙など消耗品の価格はほとんど変わっていません。 そのためプリンター本体の価格が安くても、消耗品で高くついてしまうケースもあります。
インクカートリッジが色ごとに独立していない一体型を採用している場合、ある一色が無くなっただけでまるごとカートリッジを交換しなければならず、ムダになることもあります。
特に人物写真のプリントが多いと、イエローやマゼンタのインクの減りが激しくなるので、本体価格が少しアップしても独立インクカートリッジを採用するプリンターがオススメです。
コンパクトプリンターは本体サイズの関係上、一体型カートリッジを採用するケースがほとんどです。
可能であれば動作音もチェック
プリンター購入後、意外と気になるのが印刷時の動作音です。インクジェットプリンターの場合、インクヘッドの移動音はさほど気になりませんが、トレイから用紙を引き込む際に大きな音がする場合もあります。こればかりはカタログなどからはわかりません。可能であれば販売店の店頭で実際にプリントして貰いましょう。また、プリンターメーカーのショールームが近くにあるなら、実際に動いていることを見ることができる可能性もあるので一度訪れてみて下さい。
機種によっては動作音を軽減する「静音モード」「動作音低減モード」を備えたタイプもあるので、チェックして下さい。

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