さぬきうどんデジカメレポート 食べたくなったらベルメゾンネット
名店の数々
第四回 池内
第三回 兵郷
第二回 がもう
第一回 讃岐の里

讃岐うどん魂
文・写真:うんとん
香川で生まれ育った生粋のうどん好き。現在は関西に住むが、帰省の際にはうどん店巡りを欠かさない。

第四回 池内
 

 今回、ご紹介する「池内」は 前回 の「兵郷」同様に製麺所からスタートしたうどん屋だが、規模も小さく香川のうどん屋特有のディープさが漂う。

 場所は綾歌郡綾上町牛川。クルマで走っていれば正確な場所を知らなければ見過ごしてしまいそうな店構えだ。というよりは、製麺が主なので大々的に店舗としてPRしているわけでなく、地べたに置かれた看板で、かろうじてその存在が確認できる。

 ちゃんとした駐車場もないので基本的には路駐になるが、その路駐の状態で店がやっている曜日かどうか、店の場所も判るかもしれない。

  池内
 

 写真でもわかるように一見普通の民家のように見え、どこから店に入るのかと迷うが、隣の赤い屋根との隙間から民家の裏へ回る。人ひとりが通れるくらいの隙間を抜けるとおばちゃんが製麺をしている店内(?)になる。正確には簡単な屋根、椅子とテーブルが置かれた軒先みたいなところで、「ベランダ」のようもある。

  池内
 

 池内は製麺が主で、店頭での食事はおまけ的な存在。あとで判ったことだが、ご近所のではどんぶりや鍋、タッパを持参してうどん玉を入れてもらってお持ち帰り、もしくは立ち食いするらしく、どんぶりを持参するドライバーもいるらしい。

 もちろん皆が皆それを知っているわけではないので、店にもどんぶりと箸はある。そのどんぶりがなぜかラーメン鉢。箸も割り箸ではなく家庭で使うような普通の箸を洗って使い回している。このテキトーさがたまらない!

  注文は製麺作業をしているおばちゃんに注文するが、「かけ」は基本的に「ぶっかけ」で汁は少量で麺に隠れてしまうくらいしか注いでくれない。あとはそのまま醤油をかける「醤油うどん」。トッピングはネギと七味のみ。天ぷらなどのサイドメニューはない。

 そういうシステムでもあるので大きな衝撃を受けるだろうし、こういったディープな雰囲気を楽しめる人、普通の飲食店のようなサービスを期待していくなら池内は避けた方がよいだろう。何度も書くが池内は製麺が主なので、「製麺所の軒先で打ちたてうどんを食べさせて貰う」というスタンスで訪れるのが正解だと思う。

 さて、私は大(2玉)を注文。これが一杯200円。小だと100円、安い! しかも、そばの製麺もやっているので、うどんとそばを1玉づつの大も頂ける。もちろん、そばも打ちたてで、ひとつのどんぶりで頂ける。

  私たちが訪れたのは午後1時半くらい。お昼のピークは過ぎていたので、どうかなと思ったが、打ちたてのうどんが頂けた。麺の太さは普通で、ちょっと固め。「コシ」と「固さ」の違いは微妙なところだが、人によっては「固い」との印象を持つかもしれないほどのコシがある。

  池内
 

 汁は醤油味が強いが、つけ汁と醤油うどんの中間のような感じで、打ちたてのうどんのおいしさが存分に味わえる。逆の言い方をすると昼のピーク時を過ぎた、作り置きのうどんではあまり美味しくないかもしれない。

 この日は晴天で心地よく、屋外(?)で頂くうどんは格別にうまかった! 冬だときっと寒いと思うが。 池内の特長のひとつとして、うどんを食べる裏庭下には川が流れていてコイが泳いでいる様子を見ながらうどんが頂ける。

  池内
   常連客は箸でうどんをちぎり、コイのいる川に向かってポイッと投げ入れるらしい。そのせいかコイたちは、どれも大きく育っている。
 
 
店名 池内
住所 香川県綾歌郡綾上町牛川487-1
電話 087-878-0139
営業時間

7:00 〜 14:30

休業日 月曜日
アクセス
国道32号線を高松方面から琴平方面に向かい、琴電琴平線の羽床(はゆか)駅方向、国道377号線へ入る。しばらく田園風景が続き、普通の民家のような建物の前に「うどん」の看板が置かれている。見過ごす場合があるので注意。
※営業時間、定休日など変更されている場合があります。
池内
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