池内は製麺が主で、店頭での食事はおまけ的な存在。あとで判ったことだが、ご近所のではどんぶりや鍋、タッパを持参してうどん玉を入れてもらってお持ち帰り、もしくは立ち食いするらしく、どんぶりを持参するドライバーもいるらしい。
もちろん皆が皆それを知っているわけではないので、店にもどんぶりと箸はある。そのどんぶりがなぜかラーメン鉢。箸も割り箸ではなく家庭で使うような普通の箸を洗って使い回している。このテキトーさがたまらない!
注文は製麺作業をしているおばちゃんに注文するが、「かけ」は基本的に「ぶっかけ」で汁は少量で麺に隠れてしまうくらいしか注いでくれない。あとはそのまま醤油をかける「醤油うどん」。トッピングはネギと七味のみ。天ぷらなどのサイドメニューはない。
そういうシステムでもあるので大きな衝撃を受けるだろうし、こういったディープな雰囲気を楽しめる人、普通の飲食店のようなサービスを期待していくなら池内は避けた方がよいだろう。何度も書くが池内は製麺が主なので、「製麺所の軒先で打ちたてうどんを食べさせて貰う」というスタンスで訪れるのが正解だと思う。
さて、私は大(2玉)を注文。これが一杯200円。小だと100円、安い! しかも、そばの製麺もやっているので、うどんとそばを1玉づつの大も頂ける。もちろん、そばも打ちたてで、ひとつのどんぶりで頂ける。
私たちが訪れたのは午後1時半くらい。お昼のピークは過ぎていたので、どうかなと思ったが、打ちたてのうどんが頂けた。麺の太さは普通で、ちょっと固め。「コシ」と「固さ」の違いは微妙なところだが、人によっては「固い」との印象を持つかもしれないほどのコシがある。 |