デジタルカメラの知っててソンなし
さらに他にもデジタルカメラやパソコンを使う上で、覚えておくと役に立つ情報をまとめたので参考にしてください。
光学ズームとデジタルズーム
デジタルカメラの広告やカタログを見ていると、「光学10倍ズーム」「デジタル36倍ズーム」といった言葉をよく見ます。
「光学ズーム」はレンズの枚数を増やすことによって倍率を高めているので、画質への影響が少なく綺麗な撮影ができます。
それに対して「デジタルズーム」はズーム倍率に応じてデジタルカメラ側で画像の中央部分を拡大しているので画質に劣化が生じます。
デジタルカメラでは「光学ズーム」「デジタルズーム」を併用するのがほとんどで、ズーム倍率を上げても画質にこだわるなら「光学ズーム」の倍率に注目しましょう。
ISO(感度)
ISO とはフィルム感度を表すための規格で、ISO400、ISO800
というように数値が大きくなるほど光の少ない環境でも明るく写すことが可能です。
ただし、感度が上がりすぎると粒子が粗くなりザラつきが目立つようになります。
これはデジタルカメラの CCD も同様で、デジタルカメラでは ISO を自動で判断しているので、明るい屋内から室内へ移動してもほぼ適正な明るさで撮影されるようになっていますが、暗い環境で感度が上がり過ぎるとノイズが目立つ場合もあり、マニュアルで感度を固定することも可能です。
感度が上がるほど少しずつ明るくなっていますが、影の部分にノイズが発生しています
マクロ(接写)モード
ペットの顔を思い切りアップ、料理やお菓子、小物を画面一杯に近づいて撮影できるのがマクロモードで、ほとんどのデジタルカメラで利用可能です。カタログには「40mm
X 30mm を画面一杯に撮影可能」「最短 18cm 」などと書かれ最短撮影距離は機種により異なります。
参照「take:いろんなシーンで撮る:アップ(接写)で撮る)」へ
>>
動画モード
デジタルカメラの多くの機種には動画撮影モードがついています。
最大記録できる長さは数十秒から数十分までと機種によって様々ですが、メモリーカードの容量に比例して記録時間は長くなります。
本体にマイク内蔵で音声も同時記録できる機種であっても、本体再生では映像のみに限られる機種もあります。そのような場合でもテレビに繋いだり、記録した動画ファイルをパソコン上で再生するとちゃんと音声も再生されます。
記録された動画ファイル形式は
AVI 形式、MPEG 1 形式などでパソコンでの再生には、Windows では Windows MediaPlayer
又は QuickTime、Macintosh では QuickTime が必要になります。
USB
1.1、USB 2.0
現在、デジタルカメラとパソコン、パソコンとプリンタなど様々な機器同士の接続には
USB(ユーエスビー:ユニバーサルシリアルバス)が使用されています。
USB には、バージョン 1.1 と 2.0 があり、2.0 の方がより高速な転送( 1.1 の約 40
倍)が可能で上位互換が保たれています。ただし、接続する双方が 2.0 でなければ本来の速度は発揮されず、片方が
1.1 の場合には 1.1 の速度になります。
USB の接続端子の形状ほぼ統一されていますが、デジタルカメラ本体側の端子形状はメーカーによって独自仕様で純正ケーブルしか使えない機種が多いようです。
USBのマーク
USB 端子とケーブルのコネクタ部分、Aタイプ(左)、ミニBタイプ(右)、購入時にはそれぞれの形状に注意しましょう
不具合とファームウェア
デジタルカメラメーカーのWebサイトを見ていると「×××の不具合を修正するファームウェアを公開しました」「×××の機能を拡張するファームウェアを公開しました」とのお知らせを目にすることがあります。
まず、「不具合」というのは本来正常に働くべきデジタルカメラの機能が何らかの理由により、誤った動作をしてしまうことです。故障を指す場合もありますが、ソフトウェアのプログラムミスのことをいう場合が多いようです。
次に「ファームウェア」とは、デジタルカメラなどハードに組み込まれた基本機能を司るソフトウェアのことで、基本的にはユーザーが書き換えることはできませんが、先の「不具合」を解消するためや、新機能を追加するためにユーザーでも書き換えられる(アップデートする)ことがあります。
ファームウェアの書き換え方法はメーカーや機種によってさまざまですが、インターネット経由でメーカーのWebサイトから新しいファームウェアを入手(ダウンロード)して、USB接続やメモリーカードにコピーしてデジタルカメラ本体に読み込ませます。読み込ませる間にカメラの操作を行うのは厳禁で、最悪の場合、全く動かなくなることもあるので注意しましょう。
不具合情報や新しいファームウェアの公開は、デジタルカメラメーカーWebサイトのサポートページで行われているので、「動作がおかしいな?」と感じたら時々覗いてみましょう。関連する情報が載っていることもあります。サポートページにはファームウェアをアップデートするための詳しい手順も説明されています。