デジタルカメラのちょとうんちく

知らなくてもデジタルカメラは楽しめますが、いつか「ああ、そういうことか」と気が付かされる事柄を集めました。

レンズにある数値はなに? -F値-

右の写真のようにレンズ部分に数値が記されていることがありますが、この数値を「 F 値」といい、レンズに入ってくる光の量(光量)を表しています。
一般に F 値が小さいほど光量を多く取り込むことができて、レンズ性能が良いといわれています。光量を多く取り込むことのできるレンズのメリットとして、「暗い場所での撮影に強い」「速いシャッタースピードで撮影できる」「ブレにくい」などがあります。

ブレた写真になるのはなぜ? -シャッタースピード-

ちゃんと構えているつもりでも、ブレて撮影されてしまうことはないですか? いわゆる「手ぶれ」写真ですが、状況によっては手持ち撮影ではどうしてもブレてしまう時があります。
そもそもカメラはシャッターの開いている間にレンズを通った光を「像」として残すので、ある程度の光量がなければ像として残せないのです。そのようなシャッターの開いている時間のことを「シャッタースピード」といいます。
十分な光量のある場所なら問題ないのですが、薄暗い屋内や夜間など光量が不十分な条件だとデジタルカメラはシャッタースピードを遅くして(シャッターを長く開けて)、十分な光量を得ようと判断します。すると、その間にじっとしていられず構えたカメラが動いてしまうと画面全体がブレた写真になるのです。
右の写真は、ローソクの明かりだけなので、十分な光量を得るためシャッタースピードが遅くなり、手ぶれを起こしました


シャッタースピードが速いと動いている物でも止まって撮影される

シャッタースピードが遅いと、その間の動いた軌跡が撮影される
デジタルカメラは十分な光のない状況では、シャッタースピードを遅くして(シャッターを長く開けて)十分な光量を得ようとします。

一眼レフタイプのデジタルカメラではシャッタースピードを任意に変えることができますが、一般的なコンパクトデジタルカメラでは状況に応じて自動でシャッタースピードを判断しているので、構え方が悪いとブレて撮影されるのです。
正しくシッカリ構えるのはもちろん、薄暗い場所や夜間の撮影には三脚などで固定する、ISO感度を上げる、もしくはストロボを使うことで十分な光量を与える必要があるのです。

プリントするとギザギザになるのはなぜ? - 解像度 -

デジタルカメラで撮影した写真を大きなサイズでプリントすると、モザイクがかかったようにギザギザになることがあります。これはプリントするサイズに対してピクセル数が不足している状態で、解像度が低いといいます。
解像度というのは一般的に「dpi(ディーピーアイ:dot per inchの略)」と表記され、「1インチ(2.54cm)あたりのピクセル数」を表します。例えば、300dpiは画像の300ピクセルを紙の上での1インチとしてプリントアウト。100dpiは画像の100ピクセルを紙の上での1インチとしてプリントすることになり、300ピクセルを1インチとする方が1インチあたりのピクセル密度が高くなり高画質になります。そしてギザギザが目立たず滑らかに見えるのです。


大きなサイズでプリントアウトすることが多い場合には、大きな画像サイズ(たくさんのピクセル数)が必要です。そのためには、はじめから大きなピクセル数で撮影しておく、つまり高画素デジタルカメラが必要ということになります。

最適な解像度は出力する機器によって変化しますが、一般的なインクジェットプリンタなら150〜200dpi くらいでも大丈夫です。解像度の設定はプリント出力を行うソフトや画像編集ソフトで行えます
参照「画像サイズと画質:用途で使い分ける画像サイズ」へ >>
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