| シーン、マニュアル、ムービーと幅広く使える充実の撮影モード
これは単なる勘違いなのだが、ダイヤルが回転できると、スクロールホイールのような感覚でついどの操作でも回してみたくなるのだ。どのモードへも素早くアクセスできるように、モードダイヤルが360度回転できるようになっているのだが、それがかえって間違いやすいのかも知れない。
H.264方式で高画質な撮影が可能なムービー機能EX-V7 では動画機能も強化され、新たにH.264/AVC方式の記録が可能となった。H.264/AVC方式は、DVDなどで利用されているMPEG-2形式に比べて、約2倍以上の圧縮率で高画質な記録が可能だ。携帯電話などで視聴できるワンセグ放送などで急速に広がっている動画形式だ。
今回は試しに噴水を撮影してみた。噴水や水面など常に動きのある被写体の場合、モザイク状のブロックノイズが発生しやすいが、UHQ モードではほとんど見られず高画質な記録が可能だった。
(下記サンプル参照) 再生モードでは不要部分のカットなど、簡単な編集が行えるが、最低8秒以上の記録でないと編集できないので注意が必要だ。 動体解析など新機能を含む、画像処理プロセッサー「EXILIMエンジン2.0」を搭載各社ともデジタルカメラには「○○エンジン」「○○プロセッサー」というような名称で、独自技術を用いた画像処理プロセッサーを搭載しているケースが多く、EXILIM シリーズでも「EXILIM エンジン」として画像処理プロセッサーが搭載されてきた。
EX-V7 では、新たに「EXILIMエンジン2.0」として機能アップが図られている。 描写力に関しては白飛びの低減やノイズの軽減など高画質化が図られているものの、従来との画像と見比べないと判りにくい部分があるが、先に説明した H.264 での動画記録など、使ってみてすぐに判る機能もある。 そのひとつが動体解析機能だ。 被写体の動きにピントが追随する「自動追尾AF 」や、動く被写体を中心に捕らえ撮影時にトリミングする「オートフレーミング機能」などがそうで、シャッター半押しでフォーカスロックをすると、被写体が動いてもAFエリアが追随してピントを合わせ続けてくれる。いわゆる「顔認識AF」とは性格が異なるが、動き回る子供やペットに合わせてカメラを動かしていると、それが手ぶれの原因となるので有り難い機能だ。 撮影サンプル
フル充電で約240枚の撮影が可能、スライドショーが楽しめるクレードルが付属
総論:機能はボリューム満点、使い込み甲斐のある一台光学7倍ズームや高画質なH.264での動画撮影など、EX-V7 は見所が非常に多いデジタルカメラだ。特に高感度ISOによる手ぶれ軽減に代わり、EXILIMシリーズ初となるCCDシフト機構の採用は待ちに待ったという感じだ。これまで
EXILIMシリーズは、スリムでスタイリッシュだが手ぶれ軽減の画質が…、と二の足を踏んでいたユーザーも安心して手に取ることができるだろう。
操作面では、初心者に優しい easy モードから、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアルと守備範囲も広い。これからマニュアル撮影を勉強したいが、大きく重いデジタル一眼では持て余してしまうかも、と躊躇している中級ユーザーの選択肢としてもアリだろう。 もともとがデジタルカメラであることから、動画撮影の充実は不要と感じるユーザーもいるかも知れない。ただ、ブロードバンドの環境が整い、YouTube などで動画の公開が一般的になりつつある中で、動画はこれまでの「記念に残すもの」とは別に、友達や家族との「盛り上がり」のコミュニケーションツールとしても利用されている。動画を自分なりにどう利用していくのかがミソでもあり、可能性も感じさせてくれるところだ。 それら充実した部分が多い反面、不満な点もある。それは本編でも触れたホールド時のレンズカバーの挙動や、液晶モニターの視野角の狭さなどだ。特にそれらはカメラとして常に接する部分であり、ストレスを感じやすい部分だ。他が魅力的な部分が多いだけに、とても残念に感じてしまう。これらは次期モデルでの課題として、投げかけたいと思う。 それら気になる点はあるものの EX-V7 は、一新されたスタイリッシュなボディデザインのシンプルさとは裏腹に、中身はボリューム満点で満足度の高いデジタルカメラだ。全部入りとまでは言わないが、広く、深く、長く使い込める一台と言える。 (H-lab:山地啓之)
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