ブログ用としてデジタルカメラを持ち歩いて、日常のちょっとした出来事や目に付いたものを撮影しているユーザーも多いだろう。外出時にデジタルカメラを常備することも特別なことではなくなったが、時にはいろいろな要因で撮影できないこともある。特に季節の変わり目は、不意に変化してしまう天候には左右されることがあり、わずかな雨や水滴であっても電子機器であるデジタルカメラには気をつかってしまう。
そんな雨などの生活防水にコダワリ続けているのが、オリンパスμシリーズだ。
今回、μシリーズは手ぶれ・被写体ぶれ補正にも対応し、ボディデザインも一新された。ラインナップは800万画素の
μ810、710万画素の
μ710、710万画素で水中撮影にも対応する
μ720
SW の3機種がある。今回はμ710 をお借りすることができたので、レビューしていこう。
|
実はこの厚みが重要で、大きく膨らんでいる部分はグリップの役割を果たしている。実際に右手で構えてみると、本体の膨らみと指とが密着する面積が広くて持ちやすい。コンパクトデジタルカメラは薄いタイプが好まれる傾向にあるが、薄すぎると構えづらくなることもある。かといって、グリップ部分を大きくしてしまうとズングリして、スタイリッシュとは言い難いデザインになりがちだ。 |
|
液晶モニターのアクリルは本体に比べて0.5mmほど出ているので、キズには注意が必要だ。背面を下に置いてもモードダイヤルの方が更に出ているので、液晶が直接床に当たることはない。
カタログなどを見る限り強化ガラスなどは使ってないようなので、キズの予防を考えるなら、購入時に保護フィルムを貼っておこう。 |
|
上部には電源ボタン、シャッターボタンがあるのみ。これもボタン自体の高さと形状が異なるので、目視しなくても押し間違えることはないだろう。
上部にも傾斜が付いているので、両手で構えたときには左手でもホールドしやすくなっている。
本体の底面には三脚用の穴があり、メモリーカード、バッテリーのセットも底から行う。位置関係から三脚にセットした場合、それらを交換するには本体を三脚から外す必要がある。
この底面のカードカバーは防水用のゴムパッキンが施されているため、開く際のスライド操作は一般的なものよりも少し堅めとなっている。
メモリーカードは
xD ピクチャーカードを利用し、容量は最大1GBまで対応。本体にも19MBのメモリーが内蔵されていて、最大サイズの 3072
× 2304 ピクセル(SHQ)で約5枚撮影することができる。16MB程度のメモリーカードがオマケで付属するよりは内蔵メモリーの方が、いざというときに使う機会はあるだろう。 |
|
|
少し気になったのが、メモリーカード、バッテリーを挿入する方向を示す表示だ。上の写真にあるようにバッテリーの挿入方向を示すシールが、挿入口のかなり奥に貼られているので気がつきにくく見づらい。
また、メモリーカードの挿入方向を示すシールも小さくて判りづらい。間違った方向では挿入できないのだが、方向が一致する部分に同じ色のシールを貼るなど判りやすい工夫が欲しい。
|
「ガイド機能」は、撮りたい写真に当てはまるガイドメニューに従うだけで最適な撮影設定ができる機能だ。
[GUIDE]
モードに設定すると、「どう撮りたいのか」の項目がメニュー表示される。ガイドの項目は全部で13種類あり「逆光で撮影したい」「夜景をバックに人物を撮影したい」など、身近に出くわしそうな状況が用意されている。
例えば、「逆光で撮影したい」を選ぶと、「露出補正設定で値を大きくする」「フラッシュを強制発光にする」というように対応する項目が続いて表示され、いずれかを選ぶとフラッシュが強制発光モードになったり、露出が「+1.0」補正され逆光撮影に最適な設定がされる。この場合、特に何かの数値を変える必要もないので、撮影に慣れないユーザーも判りやすく便利だ。メニュー表示も2.5型液晶モニターのおかげで文字も読みやすい。 |
|
|
μ710 で設定できる画像サイズと画質はまとめて扱われ、サイズでいうと8種類。最大サイズである
3072 × 2304 ピクセルは圧縮率が異なる、SHQ、HQ の2種類用意されているので画質で言うと9種類となる。
ただし、普通に設定画面で表示される画像サイズは [SHQ] [HQ] [SQ1] [SQ2] の4種類のみで、その間の小刻みなサイズはさらに操作しなければ表示されない。つまり、[SQ1]
[SQ2] に関しては詳細メニューで設定しているサイズによって違ってくるのだ。
設定できる9種類全て表示して混乱させるよりは、よく使う4種類から選ぶ方が判りやすく、逆にコダワリ派のために細かいサイズ違いも選ぶことができるようになっているのも有り難い。 |
|
|
最適な画像サイズの選択は悩むところだが、画質設定メニュー上で [?]
ボタンを押すと、画像サイズの違いによる用途の違いを参照できる。
これは画像サイズに限らず、他のメニュー画面でも利用可能で、ホワイトバランス、露出補正などデジタルカメラを扱う上で必要な用語を参照できるので心強い。 |