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ボディの高さは65mmとなっているが、これは上部のヘッドまでの高さで、実際に構えると肩の部分を持つようになるため、かなりコンパクトに感じる。片手に収まるとまでは言わないが、手が大きな男性の場合だと小さすぎて持ちづらく感じるかもしれない。また、重量もバッテリーとSDメモリーカードを含めても約153gと非常に軽く、カジュアルに持ち歩くのに適している。その反面、見た目の印象に比べると軽さから、ややチープな印象も受けるので、もう少し重さがあって質感を高めても良かったように思う。 |
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ボディ前面にはシボ加工が施されたラバー素材が貼り付けられており、滑り止めと共にレトロな印象を引き立てる役割を果たしている。金属部分にも細かい凹凸の表面加工が施されている。正面に見える「PENTAX」のロゴもフィルムカメラ時代に使用されていた、懐かしいロゴを用いるなどコダワリが感じられる。もっとも今の若い女性では、懐かしさを感じることもないだろうが。 |
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上部には電源ボタン、シャッターボタン、ズームレバーがある。ヘッド部分にはストロボがあり、側面の傾斜部にはマイクを内蔵する。反対側の肩のシルバー部分は、ホールド感を高めるグリップになっている。初めは何かのボタンかと思ったが、個人的にはこの部分をモードダイヤルにして、より見た目のアナログ感を演出して欲しかった。 |
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撮像素子は1/2.3型CCDを採用し、有効画素約1210万画素で最大記録画素数4000×3000ピクセルの撮影が可能だ。レンズは35ミリ判換算で約28〜140mmの光学5倍ズームを搭載。約6.25倍のデジタルズームに対応するほか、画像の中心部分を切り抜いてズーム効果が得られるインテリジェントズームを搭載する。それらを併用することで最大約31.3倍ズーム(記録画素数640×480ピクセル)が可能だ。また、CCDシフト式による手ぶれ補正(SRシェイクリダクション)を搭載する。 |
今回はオプションの専用カメラケースもお借りできた。I-10専用に作られていることもあり、ケースを付けたまま各種の操作が行える。ケースの装着は本体底面の三脚用の穴にネジで固定できる。
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次に背面を見ていこう。背面には液晶モニターと、各種操作キーがレイアウトされている。液晶モニターは2.7型ワイド、解像度23万画素となっている。4:3サイズではモニターの左に黒い帯が表示される。モニター上部にはスピーカーを搭載する。 |
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キー、ボタン類は他のペンタックスのコンパクトデジタルカメラとほぼ同じ仕様で、よく利用する機能を割り当てることができるグリーンボタンも搭載する。電源OFF状態から再生モードで起動する場合は、再生ボタンを押しながら上部の電源ボタンを押す。 |
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バッテリーとSDメモリーカードは底面から挿入する。約26.7MBの内蔵メモリーを搭載し、最大記録サイズ12M(4000×3000ピクセル)で6枚、ブログ用として640(640×480ピクセル)なら190枚撮影できる。
また底面には付属のAVケーブルとUSBケーブルが接続可能なPC/AV端子を搭載する。この端子はカバーが一切無くむき出しなので、ホコリの侵入など少し気になるところだ。 |
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モードの特長としては、最近のデジタルカメラでは定番となった被写体を自動判別して最適な撮影モードを選択する、シーン自動選択機能「オートピクチャー」がある。自動設定されるシーンは「標準」「風景」「ポートレート」「夜景ポートレート」「夜景」「スポーツ」「花」「キャンドルライト」の8つで多くのシーンに対応する。おそらくは「オートピクチャー」モードの常用で、ほとんどのシーンはカバーすることができるだろう。 |
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また、ユニークなモードとして飾りフレームを合成できる「フレーム合成」モードがある。選択するとフレームデザインのサンプルが表示されるので選択し、被写体がフレームに収まるように構図を調整ながら撮影できる。フレームデザインは4:3、16:9サイズがそれぞれ45種類用意されており、付属のCD-ROMには90種類のフレーム素材が収録されている。フレーム合成を利用する場合は、画像サイズが3M(2048×1536ピクセル)、または2.1M(1920x1080)固定となる。フレーム合成は再生モードの編集機能でも利用できるので、撮影後に落ち着いて合成しても良いだろう。 |