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カンタンからコダワリまで対応する、豊富な撮影モードを搭載
手ぶれ補正は優秀、レンズ駆動による補正で画質にも影響ナシ現在のデジカメにおける手ぶれ補正の方法には大きく分けて二通りある。
ひとつはISO感度をアップさせることによって速いシャッタースピードでの撮影を可能とする方法。こちらは手ぶれ、被写体ぶれの両方に対応できる反面、感度アップによるノイズの発生が避けられない。 もう一つはLUMIXシリーズで採用しているレンズ駆動による補正だ。こちらはカメラ本体のブレの角度を感知して駆動レンズが高速で動いて角度を補正している。LUMIXではこれを「手ぶれ補正ジャイロ」と呼んでいる。手ぶれ補正ジャイロはその名の通り「手ぶれ」のみの対応となるが、レンズ部分での補正となりノイズの発生など画質への影響がなく高画質なままでの補正が可能だ。それが他社のデジカメにはない、DMC-FX9 のアドバンテージといえる。 最近でこそ手ぶれ補正を搭載するデジカメも多くなったが、LUMIXシリーズでは2003年に登場した DMC-FX1 から搭載するなど歴史は古い。もっと言えば、パナソニックとしては1990年にムービーで手ぶれ補正を実現していた「ブレンビー」まで遡ることができる。当時は「ファジイ・ジャイロ」と呼んでいたが、パナソニックは手ぶれ補正の老舗ともいえる。
描写力は平均的、ホワイトバランスに不満アリDMC-FX9 を持ち出し、屋外・屋内など様々な状況で撮影してみた。
ほとんどの場合において、手ぶれ補正を [MODE 2] の状態で撮影していた。手ぶれ補正ジャイロの効果は大きく、草花をマクロモードで手持ち撮影する際には自分でも手が震えているのが判る状況だったが手ぶれのない撮影が可能だった。 描写力はこのクラスとしては平均的だ。DMC-FX8 の500万画素から600万画素にアップしたものの、それら画素数の違いによる描写力の差を感じるほどではないだろう。Nikon COOLPIX S3 のレビューでも触れたが、このクラスの1/2.5型CCDサイズでは600万画素がそろそろ限界ではないだろうか。 少し気になったのは画素の細かさよりも、明るさや色に関する部分だ。 まず、ホワイトバランスの適応範囲だが、マニュアル設定では「晴天」「曇り」「白熱灯」「マニュアル」が選択可能で、あってもよさそうな「蛍光灯」がない。説明書を見ると、「白色蛍光灯」の環境はオートホワイトバランスでの対応のようだが、青みがかった仕上がりとなりホワイトバランスが対応しきれていないようだ。一般家庭では蛍光灯環境が多いので、できれば特化した蛍光灯モードを設けて対応して欲しい。 また、下記サンプル写真にあるように快晴の屋外ではカラーノイズが気になる。スカッと抜けるような青空にはならず、若干赤みがかった印象になってしまった。屋内や日陰では気にならないので直射日光下で発生しやすいようだ。
コンパクトなバッテリーチャージャーが付属
総論:入門者にも買い換えユーザーにもオススメの1台もしも今、周囲からデジカメ購入の相談を受け、何台かピックアップするなら
DMC-FX9 は間違いなく選択肢に含まれるだろう。液晶モニターのサイズやバッテリー寿命などは、すでに DMC-FX9 を上回る機種も他社から登場しているが、
DMC-FX9 の液晶モニターサイズ、約270枚撮影可能なバッテリー寿命でも日常的な撮影で大きな不満になることはないだろう。全ての機能が必ずしもトップクラスではないが、希望ラインはクリアし、それら機能面とスタイリッシュなデザインとがトータルでバランスがとれた1台だ。
なかでも DMC-FX9 の一番のポイントはやはり光学式の手ぶれ補正だろう。他社のISO感度アップによる手ぶれ補正はノイズの影響が避けられないが、DMC-FX9 なら高画質なままの撮影が可能で、これに関しては他社を大きくリードしている。特にデジカメ撮影に慣れない初心者にとって手ぶれ補正は心強く、今使っているデジカメが手ぶれしやすいとの不満を持っているユーザーにもオススメできる。 となると、同じパナソニックのデジカメなら光学手ぶれ補正を搭載しているわけで、画素数、液晶モニターの品質がやや落ちるが価格がこなれてきている DMC-FX8 が気になるところだ。店頭での価格差も3〜5千円程度で、 DMC-FX8 をチョイスして浮いた予算でメモリーカードを購入するか、逆に DMC-FX9 を選んで画素数と液晶モニターの解像度アップと思えば納得できる価格差でもある。少しの差であれば上を選んでおくと後から何かと後悔することはないと思うが、このあたりは個人の価値観と懐具合と相談してほしい。 (H-lab:山地啓之)
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